第86回日本プロゴルフ選手権大会

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第86回日本プロゴルフ選手権大会

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第82回(2014年)

手嶋多一、ベテランの底力発揮!7年ぶり、ツアー7勝目、日本オープンに次ぐメジャー2勝目──

46歳の手嶋が、久々の嬉しい優勝だ

46歳の手嶋が、久々の嬉しい優勝だ

 

第82回日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯が6月5日~8日、兵庫県西脇市のゴールデンバレーゴルフ倶楽部で開催された。初日はこの大会を2度制している谷口徹が4アンダー68で首位に立った。1打差で金亨泰が続き、大会ホストプロの池田勇太は3打差5位と好位置で発進した。

2日目は最終予選から出場の大田和桂介が6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークし、通算6アンダーで金とともに首位に立った。1打差で谷口徹らが追走。3日目、手嶋多一が3アンダー69で回り、通算8アンダーで単独首位に立った。1打差2位に小田孔明と李京勲、2打差4位に金がつけた。

最終日は手嶋、小田、李の争いとなり、終盤に小田、李がスコアを落とし、手嶋が通算9アンダーで大会初優勝を果たした。1打差2位は小田と李、池田は通算1オーバーで14位だった。

 

2014年の大会成績はコチラ>>

 

第1ラウンド

プロになったから出てみようと挑戦!順調だと田村

プロになったから出てみようと挑戦!順調だと田村

 

この大会2度の優勝を果たしている谷口徹が首位に立った。インスタートの10番でグリーンオーバーからボギーとしたが、15、16番連続バーディ。18番パー5でティーショットが飛びすぎて池に入れたがパーで切り抜けてリズムを作った。1番パー5で6メートルのイーグルパットを入れるなど、1イーグル、3バーディ、1ボギーに「今週、ドライバーを代えて、左に行く癖があったんで修正したら行かなくなって、思い切って振れるようになった。こういうコースはミスショットがあると痛い。ティーショット、セカンド、パット、ショートゲーム、すべてが求められる。全部そろわないとスコアにつながらないんで、そういう点では(自分に)いいんじゃないですか」と、自信をみせた。

予選会を突破した選手が上位発進。井上忠久は最終予選51位だったが繰り上げ出場。2アンダー70で3位につけた。「土曜日(5月31日)に出場が決まって、必死でホテルを探してキャディを探して」と笑顔を見せた。最終予選1位通過の北村晃一は4バーディ、3ボギーの1アンダーで5位につけた。「(アンダーは)出るとは思っていなかった。9番のバーディで(アンダーパーとなり)楽になりましたね」と振り返った。同20位通過の大田和桂介は5バーディ、4ボギーの71で同じく5位発進に「攻める気持ちを忘れないように一生懸命やっただけ。1打1打集中して4日間やりたいと思います」と話した。また、昨年49歳でプロテストに合格し、プロデビュー戦の田村尚之がイーブンパー72で11位につけるなど、フレッシュな顔ぶれが上位に並んだ。

大会ホストの池田勇太は左足首に故障を抱えての出場だったが、5位の好スタート。「(3バーディ、2ボギーに)苦しいときもあったけど、我慢してプレーできた。コースのコンディションはいい状態だし、みんなが苦しむコースなので耐え忍んでいくだけ。耐えた人間だけが生き残れると思う」と、気を引き締めた。

 

第2ラウンド

大田和は「僕はチャレンジャーです。攻める気持ちでいきます」

大田和は「僕はチャレンジャーです。攻める気持ちでいきます」

 

大田和桂介が5アンダー67をマークして、通算6アンダーで金亨泰とともに首位に躍り出た。「ハンパじゃない、多い。こっちの方が緊張する」と、報道陣に囲まれて気押されていたが「スコアのことを考えると緊張すると思った。前半はフワフワして落ち着かなかった。9番で1メートルのボギーパットが入ってダボにしなかったので楽になった」と振り返った。2008、2009年日本学生連覇をひっさげてプロ入りし4年目だが、目立った成績はない。「重荷になった時もありましたが、自信に変えないと。(タイトルに)恥じないゴルフをしたい。今回は大舞台で力を出せる自分がいるのがこの2日間で実感できました。攻める気持ちで行きたい」と闘志を見せた。

谷口は1つスコアを伸ばしたが1打差3位に1歩後退。「1番からバーディ量産の感じで行ったんですけど、パッティングが微妙で紙一重。チャンスを取れなかった」と、3バーディ、2ボギーの71を振り返った。手嶋多一と高山忠洋も3位に浮上した。「3T・Tですね」と笑った手嶋は、ボギーなしの68をマークし「アプローチがよかった。ピンを狙っていないのがよかった。考えながらやってます」と話した。高山は7番パー5で2メートルのイーグルを沈めるなど、18番イーグルならコースレコード(65)更新と、期待を膨らませたがフェアウエイからの第2打が池に吸い込まれた。「17番のボギーでカッとなった部分もあった。熱がさめて考えると左にレイアップすることも…。チャンスだと行きたくなる性分なんで、キャディに止めてほしかった」と苦笑い。それでも67で決勝ラウンドに勢いをつけた。

49歳でプロデビューの田村尚之は30位で予選を突破。「グリーンへの順応性がまだない。パット・イズ・マネーなんだなと思いました。でも、予選を通ってよかった。ツアー初賞金ですから、たくさんもらえるには越したことがない」と意欲をみせた。通算4オーバー50位タイまでの67人が決勝ラウンドに進出した。

 

第3ラウンド

手嶋は「久しぶりにチャンス到来」と最終日は最終組だ

手嶋は「久しぶりにチャンス到来」と最終日は最終組だ

 

手嶋が3アンダー69で回り、通算8アンダーで単独首位に立った。スタート1番でクリークに入れ、1.5メートルのボギーパットを沈めるなど、この日「3つのダボチャンスをボギーにできたのがよかった」と、6バーディ、3ボギーの内容。「(2位の)小田君のパワーは僕の常識から外れている。付け入る隙はないかも。最終日は15番ぐらいになったら(優勝を)考えます」と話した。

手嶋にあこがれてゴルフを始めた福岡・田川市の同郷で後輩の小田は、日本タイトル奪取が悲願。1番パー5で2オンのバーディスタート。3番パー3では右上15メートルのバーディパットを沈めるなど序盤から攻勢をかけた17番で左2メートル、18番は手前3メートルにつけて、連続バーディフィニッシュの67で手嶋に1打差に迫った。「先輩には悪いけど、勝たせてもらいたいです。日本のプロの頂点を決める大会。ぜひ取りたいと思います。気合が入りますね」と闘志を前面に押し出した。

同じく2位に李京勲、2打差4位に金の韓国勢がつけ、優勝争いは4人に絞られた感。李は6バーディ、2ボギーの68と日ごとにスコア、順位を上げてきている。「難しいパーセーブが出来たので、チャンスを取ることができたと思う。最終日はセカンドでチャンスをつくってバーディトライしたい」と虎視眈々。金はパープレーで前日首位から落ちたが「このコースはみんなから『亨泰さんに向いているよ』といわれていたし、早く日本で優勝したい」と、逆転を思い描いた。

 

最終ラウンド

内緒で応援に来てくれた家族に、手嶋は感激

内緒で応援に来てくれた家族に、手嶋は感激

 

勝負は最終ホールにもつれ込む激闘になった。前半、手嶋、小田、李が1つずつスコアを伸ばして「静かに」進んだ。インに入ると、ゲームが動き出す。10番から小田が3連続バーディと、初の日本タイトルに向けて加速する。手嶋は10番ボギー、12番バーディと一進一退。じっとしていた李は13番でバーディとして、小田11アンダー、手嶋、李9アンダーで14番。小田が左ラフでトラブルに見舞われて3メートルのパーパットを残し、李1.5メートル、手嶋5メートルのバーディチャンス。手嶋は「自分が優勝するにはこのパットを入れないといけないと思った」と、勝負どころと感じた。ボールはカップをくるっと回りながらも落ちてバーディー。小田はパーパットを外し、李が決めて3人が10アンダーで並んだ。

15番パー3が分かれ目になった。小田が左のバンカーに入れる。李の球は池に吸い込まれる。ともにボギー。ロングパットをパーに収めた手嶋が1打リード。16番、小田が1メートルのパーパットを決め切れず、3人ともボギーにする。手嶋1打リードで最終18番パー5を迎えた。

「2人は飛ばすんで、プレーオフになるかなと思った。僕は2打目勝負と思って3番ウッドで刻もうかと思ったけど、思い切ってドライバーを持った」という手嶋。飛ばしにかかった小田は左のラフで2オンを狙えなくなった。手嶋はフェアウエイに置いたが、残り240ヤードのアゲンストで2オン狙いをあきらめて刻んだ。小田もレイアップ後、2オンを狙った李は池を避けるように左に曲げてラフへ。3打目勝負になった。自分のプランで進めた手嶋と、ミスをした2人には精神的に違いがあった。小田は手前7メートル、李は左下6メートルと寄せきれず、手嶋は左2メートルにつけて2人の気持ちをくじく。先に2人が外したところで、手嶋は勝利をほぼ手中にした。慎重に2パットで収めた。

手嶋は初の「プロ日本一」。2007年カシオワールドオープン以来7年ぶりのツアー7勝目、2001年日本オープン以来の国内メジャー制覇で、史上19人目のオープン、プロの両タイトル獲得者となった。45歳7カ月23日での優勝は史上4番目の年長優勝(1位は尾崎将司49歳3カ月18日)で、初優勝者としては最年長となった。

 

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