第20回PGAティーチングプロ選手権大会 ゴルフパートナーカップ

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第20回PGAティーチングプロ選手権大会 ゴルフパートナーカップ

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第17回(2015年)

内藤裕之がプレーオフを制し初優勝!

これからも競技とレッスン活動を両立させます!

これからも競技とレッスン活動を両立させます!

 

難しいコースで攻めにくいピン位置。さらにプレッシャーのかかる中で、バーディが重ねられない。最終日、全体のスコアが伸び悩む中で、内藤裕之(TP-A・フリー)と、鈴木寛(A・飯能GC)が3アンダーでホールアウトし、18番のプレーオフへ。鈴木がセカンドを池に入れダブルボギー。内藤はパーで決着。2度目の出場で嬉しい優勝となった。優勝賞金100万円と、来年の日本プロ選手権の出場資格を手に入れた。優勝副賞のKBSのアイアンセットと、グランドハイアットペア宿泊券も獲得した。

2015年の大会成績はコチラ>>

第1ラウンド

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一年に一度のティーチング選手権が始まった。北は北海道から南の沖縄と日本全国からPGAティーチングプロ120名が集まった。ティーチングプロ資格取得には、受験から入会まで少なくとも丸2年必要だ。そして、ようやく会員として活動を始められるには、ある程度の年齢と経験が求められる。中には、ティーチングプロ資格取得後に、プロテストに合格し、トーナメントプレーヤーの資格を獲得した選手が9名。様々なゴルフ人生を過ごし、知識も経験も熟成されてきた選手たちが集まっている。今回決勝に進出した選手の平均年齢は、40.25歳。ゴルフのコースマネジメント力やメンタル面での強さという総合力が試される。

会場となる静ヒルズは、すべてのホールにドラマ性やストーリー性を持ち合わせている戦略性の高いコースだ。戦略のポイントは、ティーショットの置き所と大きなグリーンのピンポジションの位置による攻め方。2008年に日本プロゴルフシニア選手権を開催しており、その後も、プロテストやクオリファイングトーナメントの会場にもなっている。

インコースは、池が絡むホールが多く、セカンドショットが要となる。グリーンのアンジュレーションも強いので、ピン位置によって攻め方も大きく変わる。大会期間中のグリーンスピードは10フィートの設定で、コンパクションが22と難易度も高くなる。9番、10番ホールのパー5ではバーディを狙い、15番からの4ホールでいかに攻めるゴルフができるかが勝負の分かれ目となる。

大会初日。好スタートを切ったのは、内藤裕之(TP-A・フリー)、大木昌幸(B・MG one)、鈴木寛(A・飯能GC)の3名。ともに3アンダーの首位タイと好スタートを切った。内藤は、昨夜北海道から東京に到着。練習ラウンドはできなかったが、その分集中して、試合に挑めているようだ。内藤はトーナメントプレーヤーの資格を獲得後に、ティーチングプロの講習を選択し、両資格を得た数少ない会員の1人だ。昨年はQTファイナルにも進出し、トーナメント出場のチャンスもうかがっている。大木は、この決勝大会は「6回目」という経験豊かな選手。初日、ただ一人、スタート直後の2番ホールでイーグルを奪っている。その後、バーディも重ねて前半を31で折り返すものの、後半は少し失速して2ボギー。トータル69は、2007年大会(伊勢CC)以来の初日首位だった。鈴木は、久々の選手権出場ということもあり、冷静にマネジメントをしていた。出だしバーディとすると、その後も、バーティチャンスを狙いながら、安定したプレーを展開。トータル3アンダーとし、最終日最終組スタートで、タイトルを狙う。 最終日は、この3アンダー69という3選手のスコアが、座標となる。72までのアンダーパーの選手が10名。1オーバーがなんと7名と上位陣のスコアが詰まっているので、予断を許さない試合展開になるはずだ。

首位 3アンダー 内藤裕之のコメント
「13、14番でバンカーから連続パーセーブ。我慢のゴルフが続きました。ようやく後半に入ってスコアを伸ばせたので、アンダーパーで回れました。後半(1番ホールから)は、バーディチャンスも決められず。だんだんと、足裏のフイット感とタッチが合って来た感じです。実は、昨日、北海道プロ会の研修会に出場してから東京に来たので、練習ラウンドをしていない状態。とりあえず、コースメモを参考にしながらのラウンドでした。インコースの方が攻めがいがありますね。狭くポイントを狙うコースが得意なので、コースは合っているかもしれません。去年はQTファイナリストだったのですが、チャレンジ出場のチャンスもなかなか恵まれずでした。今年はローカルの試合でも、なかなか成績にならないことが多く…悔しい思いをしているのですが、そういう流れなのかもしれませんね。今後はQTサードを受けたりとまだまだ気が抜けませんが、この大会をいいきっかけにして、調子をあげられたらと思います」

首位 3アンダー 大木昌幸のコメント
「選手権は6回目の参加です。今日は、2番(パー4)で残り107ヤードのセカンドが決まってイーグル。前半はさらに3つバーディ、折り返し後半は2つスコアを落としての3アンダー。イメージに合ったプレーになったと思います。今回は2回練習ラウンドが出来たのが良かったのかもしれません。ホールロケーションを確認する意味と、もう1回は、攻めのゴルフをする意味があって。朝3時起きで静岡から練習ラウンドに来たのですが、それは大変でしたね。だけど、その時のラウンドが印象に残っていたのかもしれません。20歳の時に、服飾の専門学生から方向転換してゴルフを始めようと決心。その時から10年ゴルフ場に務めさせていただき、ティーチングプロの資格を取りました。レッスンを始めて15年。たくさんの出会いに感謝しています。そして、チャンスがある限り、まだまだ試合で結果を残したい。技術も示せるティーチングプロを目指します」

首位 3アンダー 鈴木寛のコメント
「スタートホール(10番パー5)で3メートルのバーディパットを決めて、いい流れを作れました。前半を2アンダーでターンして、その後も流れがきていたのですが、難しいコースだということもあり、スコアが伸びなかったですね。最終9番ホールがいちばん悔いの残るマネジメントでしたから…。選手権は久しぶりの参加です。だから、この大会に照準を合わせて調整してきた部分はあります。お世話になっている方々に対しても、ティーチングプロとしての活躍を見せられることが最大の恩返しだと思っています。レッスンを通じて、さらに周りの方たちへゴルフの楽しさを伝えていきたい。そのためには、この選手権のタイトルは狙いたいです」

最終ラウンド

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最終日は初日3アンダーで首位の3人が並んでいた。首位とはいえ、3打差までに10名と混戦模様。内藤裕之も、その1人。2日間競技では、18ホールを終えて、たとえ上位にいても油断できない。みんなが攻撃態勢で攻めてくるからだ。トーナメント仕様にセッティングされたグリーン。そして難易度の高いコースレイアウトだけに、徹底したコースマネジメントと強い精神力が求められる。プレッシャーの中で、どれだけ自分のゴルフが展開できるのか。それぞれが緊張した面持ちでスタートのティーショットを放っていった。

1番ホールのパー4。グリーンのコンパクションがしっかりしていて、セカンドショットはボールがグリーンに止まらず、グリーン奥に転がってしまう。スタートで今日の難しいコンディションを感じることになる。最終組の選手たちは、グリーンを捉えられなかった。内藤は1番、2番をボギースタート。決して調子がいいわけではなかった。パッティングの強弱のタッチがつかめず、微妙なアンジュレーションが効いているグリーンを読み切れなかった。さらに5番は3パットでボギー、続く6番では2メートルの距離を沈められずに連続ボギー。前半が終わると、リーダーズボードから名前が消えていたので「もう4アンダーの優勝はないかな」という思いもよぎった。一方で鈴木は1番ホールの寄せがうまく決まり、パーでスタート。5番をボギーとするも、前半を1オーバーで終え「この緊張感の中で、まだいける」と確信していた。

しかし、後半に入って状況が少しずつ変化していく。鈴木が10番、11番と連続バーディ、さらに14番のパー5でもバーディを重ねた。一気に5アンダーで首位に立った。内藤もだんだんと自分の感覚を戻してきた。11番は1メートル強のバーディパットを決めると、14番でも鈴木に続いて2メートルのパットを沈めた。勝負は15番パー3。鈴木が完璧なショットを打ったというボールは2メートルの距離。そのバーディパットが外れ、微妙な傾斜を読み切れずに3パットのボギー。鈴木は少し不安な気持ちを感じ始めていた。逆に、内藤は15番でパーセーブ。続く16番では1メートル強の距離につけてバーディ。これでスコアは2アンダー。鈴木は4アンダー。ようやく、内藤には自分の感覚が戻ってきた。最終ホールの18番では鈴木のショットがぶれはじめ、グリーンでもパットが決まらずにボギー。内藤は4メートルのバーディパットを決めて、鈴木に追いついた。勝敗の行方は、プレーオフに持ち越された。

プレーオフ1ホール目。鈴木のセカンドショット。攻めるしかないと、池の向こう側に立つピンを狙ったが、グリーンに届かずボールは無情にも池に入った。4打目となるアプローチも距離のあるパットになり、ダブルボギー。対する内藤は、先にセカンドを打った鈴木のショットを参考に、大き目の番手で打った。グリーン奥のバンカーにつかまったが、バンカーショットはグリーンを捉え、パーパットが決まった。昨年は2打差3位だった悔しいリベンジを果たした瞬間だった。念願の嬉しい優勝だった。

「どうしても欲しかったタイトルです」。内藤は2000年にトーナメントプロとして入会。ツアー出場を目指して、プロ活動を続けてきた。それでも、試合に出られない時には、レッスン活動をしながら生計を立てなければならないことも多く、改めてティーチング理論を勉強して、ゴルフを多角的に勉強したいと決心した。指導する上で、説得力や根拠を示したかったからだ。2013年にティーチングプロB級を受講し、続く翌年にもA級講習会に参加。今年はジュニア指導員の資格も合わせて認定されたティーチング会員となった。どうしても欲しかったという思いの裏には「トーナメントプロだから…」と区別をされることもあり、それなら、ティーチングプロになればいいんだと気付いた。ツアープロとしての活動も両立しながらの講習会は、辛い時期もあった。それでもA級とジュニア指導員の資格を獲得できた。だから、参加する選手権では、堂々と戦うんだという思いが強かった。

勝負する気持ちは強いのに、実は今週、あまり自信はなかったと内藤は、胸の内を明かした。全ショット不安で一杯だった。初日を終えて、なんとか理想の位置に立てたこともあり、スコアメイクのプレーに徹しようと思った。無理はしなかった。「運も良かったのかな、と思います。昨年、師匠の戸島省一プロが突然亡くなられてから、さらに父親も他界したこともあり、ショックが続いていました。生きている間に恩返しもしたかったですが、上からこの勝負を見守ってくれていたのかもしれませんね」と、見えない力にも感謝を伝えた。

内藤には、優勝者の特典として与えられる来年度の日本プロ出場権も獲得した。PGA会員である以上、一度は出場を夢見る大会だ。「まだ一度もチャンスが来なかったんですよ。2年前のゴールデンバレーでは、予選会ランキング次点者で出場できませんでしたし、来年は地元北海道での公式戦ということもあって、絶対に出場決めたいと思ってましたから。クラシックはグレードの高い素晴らしいコース。好きなコースの1つですから、いい成績を残せるような戦いをしたいですね。本当に楽しみです」と笑顔をみせた。

トーナメントプレーヤーとティーチングプロの両資格保持者の、レギュラーの部優勝は史上初。内藤にとって、この優勝は、PGA会員にとっても新たな光を見出したものだといえる。内藤の努力がようやく実った。
 

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