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2018 富士フイルム シニア チャンピオンシップ

〔富士フイルム選手権・1R〕「完走」を目標にした田村が首位スタート!


 2年前に初優勝を遂げた大会で、田村尚之(54)が6アンダー65をマークし首位で飛び出した。

 

 復活?「ナイスでしたね。ホント、よく回れましたって感じです」という。「こうして(立って)いても痛いんです」というのが右脇腹。先週の福岡シニアを終え、歴代覇者(2016年)として臨むこの大会のコースが変わったこともあって「どうしても月、火曜と練習ラウンドしたくて(自宅のある)広島からバッグを送れば間に合うと思って」と、福岡から4時間車を走らせた。自宅で準備をしているときに「ピキッと、やってしまった」と、右脇腹を痛めた。練習ラウンドどころではなくなり、月、火曜日は東京都内、31日の水曜日は千葉・柏でマッサージを受けてきた。「練習ラウンドは昨日、痛い痛いといいながら回りましたけど」という。そんな状態で「今日も下りを歩くとつらい。完走が目標でした」というから、ゴルフはわからない。

 アウトは1バーディー、1ボギーとおとなしいゴルフだったが、インに入って「記録的」なゴルフを展開した。10、11番で1メートルにつけて連続バーディー。13番で「長いの(7メートル)が入ってくれて」といい、14番も取って連続バーディー。そして上がりも17番で1メートル、18番パー5でも1メートルと6バーディーを奪った。残る3ホールは、グリーンを外しながらもパーをセーブ。ハーフ9パットで回った。「全部2パットというのはあるんですけど、全部1パットは…プロになってからは間違いなくないです」という。18ホールで23パットも「試合ではないですね」と、今季もパーオン率3位(75.38)ながら、平均パット数54位(1.8483)でパットに苦しみ、賞金ランクも24位と低迷しているのがウソのような出来だった。「やっぱり、パターが入るとスコアになるんだなあ。パット・イズ・マネーですよね」と、つぶやいた。

 一昨年、この大会で念願のシニアツアー初優勝を果たした時と状況が似ている。福岡で行われた後援競技で脇腹を痛め、診断結果は「肋軟骨骨折」だった。コルセットで固めて「完走が目標」でプレーした。最終日、マークセンに6打差あったが先に68で回って通算6アンダーでホールアウト。75と崩れたマークセンを大逆転して優勝を手にした。「あの時は肋軟骨でしたよね」と思い出す。違いは、初日に飛び出したことだけだ。「無欲だったのがよかった。今回も無理せず振っているのがいいのかも。(同組の)金さんとリズムがあって、参考にしながら、引っ張ってもらった」と振り返った。

 

 ロッカーには痛みが出たときのために痛み止めの座薬を用意している。各選手が苦しむ速くて硬いグリーンは「ビビりの僕は得意」と笑う。残り2日間「やらせてください」と、真顔で右脇腹にお願いした。

 

 

 

(オフィシャルライター・赤坂厚)