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コマツオープン2017

【コマツオープン2017・FR】ショットメーカー金は上昇気流に乗り、今季初優勝をがっちりと掴んだ


 大会2日目を終え、通算9アンダー単独首位に立ったのはプラヤド・マークセン(51)。最終日を前に「通算14アンダーなら優勝できる」と言い切っていた。通算6アンダー2位タイの金鐘徳(56)、渡辺司(60)、フランキー・ミノザ(57)が通算14アンダーに辿り着くには、8アンダーをマークしなければならない。マークセンは4つのパー5ホールでバーディー以上を奪えば「通算14アンダー」に王手を掛けられる。普段のゴルフを展開したなら余裕で優勝できると考えての発言だったに違いない。

 最終日スタート1番パー5ホール。マークセンは2打目のアイアンショットでグリーンを確実に捕らえた。ツーオン成功。最終組で一緒に回る金も渡辺もツーオンできず、3打目でピンに寄せた。マークセンのイーグルパットはカップ手前で止まり、バーディーに終わる。渡辺はバーディーパットを外し、金は決めた。マークセン通算10アンダー、金は通算7アンダー、2位との3打差は変わらなかった。

 

 2番ホールで3パットしてスコアを戻してしまったマークセンだったが、4番ホールからの3連続バーディーで通算12アンダーとし、独走態勢を固めたかのように思われた。 しかし、金も4、6、7番ホールでバーディーを奪い、追いすがる。マークセンが8番パー3ホールでボギー、金は9番パー4ホールで1.5メートルのバーディーパットをねじ込み、通算11アンダー首位にマークセンと金が並んだ。

 勝負を決するバックナイン。ショット、パットともに好調の金はバーディーを量産し、14番パー5でのバーディーで「通算14アンダー」をマークセンよりも先にマークしたのだった。両選手譲らないデッドヒートに終止符を打つかのように金が16番パー3でも1メートルのバーディーパットをねじ込む。通算15アンダー、マークセンに2打差を着けた。

 

 2011年、ファンケルクラシックと日本プロシニアを制して以来、6年の月日が流れた。2年前には原因不明の胸部筋肉痛を患い、ツアー転戦から遠ざかった。

 

「手術が出来ず、スイングもできませんでした。1年ほど掛かりましたが、薬で治すことがようやくでき、こうしてシニアツアーに帰って来られた。落ちていた飛距離も以前の飛距離を取り戻せて今年はゴルフが面白くなって来ました」。

 

 8月のファンケルクラシックではプレーオフで敗れたものの、優勝争いに加わっての2位タイ。続く広島シニアでは4位タイの好成績を収めて、ショットメーカー金の「復活」ぶりを大きくアピールし、迎えたのがこのコマツオープンだったのだ。

 

 6年ぶりの優勝まで残り2ホール。そんな金に試練が待ち受けていた。17番ホールのティーショットをフェアウエイバンカーに打ち込んでしまったのだ。

 

「8、9番アイアンで打てば問題なかったのに、無理して7番アイアンで打ってしまいました」。 ボールはバンカー前方のアゴに当たり、その先のラフに止まった。3打目リカバリーショットもグリーンをオーバー。ボギーを打ってしまった。

 

 

 一方、首位を追うマークセンはバーディーを奪って「通算14アンダー」に辿り着いた。金とマークセンが首位タイで迎えた最終パー5ホール。ともにバーディー奪取で通算15アンダーフィニッシュ。金は10バーディー・1ボギーの63、マークセンは8バーディー・2ボギー66。勝負はプレーオフ決戦となり、同3ホール目で金が2メートルのバーディーパットを沈め、マークセンの大会2連覇を阻止。6年ぶりのシニア通算3勝目の喜びを、帯同キャディーを務めた妻イ・ヒースクとのグリーン上での抱擁で噛みしめた。

 敗れたマークセン。優勝想定スコアを上回っての2位に終わった。

 

「(16番ホールで)逆転され、17、18番でバーディー奪取をしなければならない試合展開となり、それでバーディーが取れました。良いプレーができたと思います。それ以上に金さんが良いプレーでした。また頑張ります。次は、2週間後の福岡、日本シニアオープンに出場します。勝ちます」と言ってマークセンは帰路に向かった。

 

 金はこの優勝で来週の米PGAチャンピオンズツアー「JAL選手権」に出場する。「今日の感じのパットができれば、良いプレーができると思う」。

 

 来週も、上昇気流に乗った金の活躍が楽しみになって来た。

 

 

 

(PGAオフィシャルライター  伝 昌夫)