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2019 マルハンカップ 太平洋クラブシニア

〔マルハン太平洋シニア・FR〕勝負どころのツボを知るマークセンが大会連覇で3勝目


 プラヤド・マークセンは、淡々とプレーしているように思えた。首位とは1打差の通算4アンダー2位で最終組スタートをし、1,2番ホールでの連続バーディーで早々に首位に並んで見せた。「首位と2打差の選手が沢山いるから接戦必至。競る選手が多いのは楽しみ」だと、マークセンは最終日を前にそう話していた。

 

 

 6番パー5ホールでは、この3つ目のバーディーパットを簡単に沈めたように見えた。なぜなら、この日の3バーディーはマークセンに言わせるとすべて「ワンドライバーの距離」(45インチ強/1・2メートル)だったからだ。残りホール数を計算しながらラウンドしているようにも感じた。

 

 前半でスコアを3つ伸ばし、後半12番パー4ホールでは2打目をカップ60センチにピタリと着けて、イージーバーディーとし、通算8アンダーにスコアを伸ばす。だが、同組の白潟英純がマークセンを上回る好プレーを展開していた。通算3アンダー・3位タイから出て前半5バーディー奪取の猛追を演じ、通算8アンダーでハーフターン。後半に入ってもその勢いは衰えず10、12番ホールでもバーディーパットを決め、通算10アンダー単独首位に躍り出ていたのだ。

 

 

 それでもマークセンは動じなかった。14番パー5で「ワンドライバー」距離のパットを決め、1打差に強める。15番パー4ホール。マークセンのティーショットはフェアウエイ右バンカーの縁に突き刺さってしまった。ミスショットでピンチを自ら招く。

 

 

 しかし、逃げ切りを図りたい白潟は3番ウッドでのティーショットを池に打ち込んでしまう。ドロップ後、ラフからの3打目はフライヤーしてグリーン奥のバンカーに捕まったのだった。2打目をバンカー縁からだすだけとなったマークセンだったが、3打目をピン1・5メートルに乗せ、パーパットをしぶとくねじ込む。白潟が4オン2パットのダブルボギーに終わったことで、順位は一気に逆転。通算9アンダーで、33ホール目を終え、ついにマークセンが単独首位に立ったのだった。「マークセンもティーショットでトラブルを迎えたのに、しっかりパーセーブした。流石ですよね」。白潟は、このホールの結果をプレー後にそう話したほど、落ち着いた危機管理能力ぶりをマークセンはフルに発揮したのだ。

 

 

 それでも白潟は16番パー4でベタピン・バーディーを奪い、首位に並んだ。残り2ホール。17番パー3ホールのティーに上がると前組がまだグリーン上でパッティングをしていた。マークセンは、そのプレーぶりをサングラス越しに凝視していた。前組のプレーが終わり、グリーンが空いた。オナーの白潟がピン左8メートルに着ける。続いてマークセンはピン右7メートルに乗せた。優勝を懸けた一騎打ち。譲らない、負けられない気迫がグリーン上に漂う。白潟のバーディーパットはカップ手前でほんのわずか左に反れた。パーセーブ。 マークセンのバーディートライ。打ち出されたボールはピンに力強く当たり、ど真ん中からカップイン。再び1打差でマークセンが単独首位の座に就いた。最終ホールは互いにパーセーブ。マークセンは35ホール目でのバーディー奪取、白潟との1打差を守り切り、今季2勝目を逆転でもぎ取ったのだった。

 

 

「17番ティーで前組の秋葉(真一)さんのパットを見ていました。そのラインと同じような位置からのバーディーパットだったので、しっかり打てました」。マークセンは勝負を決めた一打をそう振り返った。最終ホールでは「入れごろ外しごろ」の微妙はパーパットを残したが「決められなくてもプレーオフがあるから」と割り切り、自分にプレッシャーを掛けずに最終パットに臨み、入れた。勝負どころのツボを知っている百戦錬磨マークセン。キング・オブ・シニアの勢いは止まらない。

 

 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)