第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

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第47回(2008年)

渡辺司が念願のシニアツアー初V!

メジャーの日本プロシニアでシニア初優勝を決めた渡辺司

メジャーの日本プロシニアでシニア初優勝を決めた渡辺司

 

「第47回日本プロゴルフシニア選手権大会」が静ヒルズカントリークラブ(茨城)にて行われ、通算7アンダーとしたシニアツアー2年目の渡辺司(51)が、念願のシニアツアー初優勝をメジャー制覇で飾った。

 

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第1ラウンド

2008_1
 ツアー第5戦はシニアメジャーの第47回日本プロゴルフシニア選手権大会。シニア日本一の栄冠を目指し、今年も144名がエントリーして行われている。初日首位に立ったのは、4アンダー、68で回った渡辺司(51)と韓国の林陳漢(51)の2人。渡辺にとってはこれが今季ツアー5戦目にして3度目の初日首位発進となった。1打差の3位タイには今年の日本プロゴルフグランドシニア選手権大会に優勝し、大会2連覇を達成した井上久雄(61)と湯原信光(51)がつけ、さらに1打差の2アンダーで丸山智弘(50)が続いている。

 ディフェンディングチャンピオンの尾崎健夫(54)はイーブンパーの14位タイ、今季シニアツアーで2勝を挙げている飯合肇(54)は1オーバー28位タイからのスタートとなった。

林陳漢のコメント
「ショット、パットとも今日は良かった。このコースは少しでも油断するとボギーが簡単に出るコースなので、今日のスコアには満足しています。今、米国に住んでいて、先週日本に戻ってきたばかりなので体調は完全ではないです。今朝も頭痛がしていたのですが、このスコアでそれも忘れました(笑)」

渡辺司のコメント
「ショット、パットとも今日は良かったですね。勝ちたい気持ちはもちろんあります。そのためにいつも緊張感のある位置でプレーをしていたいですね。そのような状況でプレーをしていればいずれチャンスが来ると思っています。今年は何回もチャンスを目の前にしながら逃してきたので、より勝ちたいと思う気持ちを強くもってプレーしています」

第2ラウンド

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 日本プロゴルフシニア選手権大会の第2ラウンドは、初日首位でスタートした林陳漢(51)がスコアを1つ伸ばし、通算5アンダー、139で単独首位をキープした。1打差の4アンダーで湯原信光(51)、この日68のベストスコアをマークした高橋勝成(58)が3位に浮上した。飯合肇(54)は通算1アンダーの7位タイ、尾崎健夫(54)は通算1オーバー16位タイでホールアウトした。

 通算6オーバー、49位タイの63名が明日からの決勝ラウンドに進出する。

林陳漢のコメント
「ピンポジションは昨日より難しかった。まだ2日目なので強引に攻めないで気楽にプレーすることを意識した。フェードやドローの曲がり具合をチェックしながら軽くプレーしたという感じかな。昨年、日本のシニアツアー出場予選会に出るまでの8年間、ほとんど試合には出ていなかった。予選会をクリアしてこうやって試合に出られることは本当に幸せなことだと思っています。できれば、日本のシニアツアーの運営システムを経験して、韓国にもシニアツアーが運営されるように力になれたら嬉しいです」

湯原信光のコメント
「今日はチャンスが沢山あったけど、モノにできたのは半分という感じだった。ゴルフの内容は良く、いい雰囲気でプレー出来たので期待ができる感じですね。行ける所まで行きます」

高橋勝成のコメント
「ここのグリーンは結構芝目が強いのでパットの感覚が分からない。かなり打っているつもりなんだけど、届かないし思ったように転がってくれないことが多い。そんな中での4アンダーはラッキーだね。ここは戦略的なコースなのでどうしても我慢大会の展開になりそう。いい位置に立つ事が出来たので何とかしたい。公式戦は今まで何回か勝っているけど、(日本プロシニアは)何度でも取りたいタイトルだよ」

第3ラウンド

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 前日7位タイのシニアツアー5年目、橋本日都(54)が2イーグル、3バーディー、3ボギーの68で回り、通算5アンダーとして首位タイに躍り出た。さらに69で回った渡辺司(51)も同じく5アンダーで、初日に続きトップタイに立った。橋本は6番で30ヤードからSWでチップイン、9番はグリーンカラーからの8ヤードをパターで、ともにパー5でハーフ2つのイーグルを奪った。10、11番も連続バーディーで一時は8アンダーまで伸ばしたが、終盤で3ボギーをたたき5アンダーまでスコアを落とした。1打差の3位タイには69の矢部昭(62)、71の高橋勝成(58)が通算4アンダーで続いている。難しいピンポジションとアンジュレーションのあるグリーンに悩まされて上位のスコアは伸び悩み、アンダーパーは8人に減る激戦模様。2日目までトップタイにいた林陳漢(51)=韓国=は75をたたき、2アンダーの5位タイに後退した。

 また歴代の名プレーヤー、陳清波(76)、佐藤精一(76)、河野高明(68)、河野光隆(66)の4人による「スーパーシニアエキシビションマッチ」が行われ、河野高明が3バーディー、2ボギーの1アンダー71で優勝した。このスーパーシニアエキシビションマッチは、一昨年の第45回大会から実施され、今回が3回目となる。

橋本日都のコメント
「ショットは悪くはなかったですが、パットに関してはキャディさんに助けられましたね。とにかく芝目も傾斜も強いので、曲がりを読むのは難しいです。ドライバーの飛距離は現役時代と遜色ないです。道具の進化のお陰ですね(笑)。明日は気負わずにプレーが出来たら良いなと思っています」

渡辺司のコメント
「アウトは少し風があり不安があったのでセーフティにいこうという気持ちが強すぎた。しかし、トップとのスコアは広がっていくばかりでこのままではまずいなと思い、迷わず思い切り攻めて行こうと、気持ちを入れ替えてプレーをした。これが結果的に成功しましたね。明日もこの気持ちを持ってプレーすればいい結果がついてくると信じています」

最終ラウンド

ようやく優勝のチャンスをつかんだ渡辺司

ようやく優勝のチャンスをつかんだ渡辺司

 

 “万年2位”の異名までとる渡辺司(51)が、シニア2年目の12試合目で遂にシニア初優勝をメジャーの日本プロシニアで飾り、優勝賞金1000万円を獲得した。前日1位タイから出た渡辺は、2ボギーでいったんは首位を橋本日都(54)に譲ったが、8番のバーディーに続いて9番(パー5)でイーグルを奪って再び首位を奪回。10番もバーディーとしてそのリードを最後まで守り、7アンダー、281で栄冠を勝ち取った。渡辺はレギュラーツアーで3勝しているが、優勝は94年のよみうりオープン以来14年ぶりのことだった。2打差の2位には71の高橋勝成(58)が5アンダーで入った。前日トップタイの橋本日都は78と崩れて1オーバー、10位タイ。前年優勝の尾崎健夫(54)は3オーバー、17位タイだった。

◇   ◇   ◇

 レギュラーツアーでもそうだったように、シニア世代になっても渡辺は“優勝”には縁遠かった。今年もシニアツアー5戦目で、4試合連続で最終日最終組。優勝は目の前にありながら、いつも自滅を繰り返した渡辺が今回は強かった。2つのボギーで“またか”と思わせたが、8番(パー3)でユーティリティで2メートルにつけてバーディーを奪うと、次の9番では2打目を同じユーティリティで攻め、10メートルの軽いスライスラインを見事に決めてイーグルを奪った。

 「きょうはあのイーグルがすべてですね。練習ラウンドで、最終日はここに切るのだろうなと思って何度も練習したパットラインだった。緩い下りでボール1個2個の軽いスライスでしたね。僕の実力で人サマに抜きん出るのは、一生懸命にやる練習と、何度も優勝争いをして優勝可能な位置にいつもいること。そして運があれば結果がくると思ってやってきた。きょうも緊張はしていたが、その中で自分をコントロールできた。いつも期待に応えられず、自分でも歯がゆい思いをしてきたが“やっと”という思いです」と渡辺。勝ち運もあったのだろう。逃げ切れるかどうかの瀬戸際だった16番でも、右の深いラフからピンまで30ヤードもあるグリーン脇の深いバンカーへという大ピンチ。これも1メートル強に寄せて沈める見事なパーセーブもあった。「心臓に悪過ぎる」と述懐した池の続く17、18番では「グリーンの真ん中めがけて打った」といいながらもナイスショットを続けてパーセーブ。いつものチキンハート(?)の渡辺とは別人だった。

 シニア入りする直前の48歳のとき、「五十肩」(渡辺)という右肩の痛みで腕もあがらないほどの苦しい1年を過ごした。07年春は痛みが取れきれないままのシニア入りだった。1年目は7試合に出たが、シーズン後半になってようやく3試合でベストテン入りする力を発揮し始めた。シニアツアーの2年間、渡辺のバッグを担ぐ中澤佳代キャディーの存在も大きかった。北海道・札幌在住の元スキープレーヤーで、この10年あまりは西川哲や女子のジュリー・呂(台湾)のバッグを担いできたプロキャディー。「よくコースを調べてくれるし、グリーンのくせも読んでくれる。助けられてますよ」と渡辺も感謝の念を忘れなかった。青木功ファミリーの“番頭役”で通してきたが、その青木功とは次週の富士フイルムシニアチャンピオンシップ(千葉・平川CC)で顔を合わす。「師匠に1分間くらいは、これで偉そうな顔ができるかな。練習ラウンドも一緒にすることになっているので楽しみ」という。“万年2位”を返上した渡辺は、賞金ランキングを2020万3000円として2位に浮上。1位の飯合肇に434万円余りに迫って、この秋の賞金レースを盛り上げてくれそうだ。

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