第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

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第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

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第48回(2009年)

室田淳が約2年ぶりとなるシニアツアー5勝目!

05年以来2度目の日本プロシニア優勝を遂げた室田淳

05年以来2度目の日本プロシニア優勝を遂げた室田淳

 

「第48回日本プロゴルフシニア選手権大会タマホームカップ」が伊都GC(福岡)にて行われ、室田淳が最終日ベストスコアの66、トータル15アンダーとして、尾崎健夫に6打差をつけての優勝となった。

 

2009年の大会成績はコチラ>>

第1ラウンド

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 今期ツアー第3戦は舞台を九州福岡に移し、シニアメジャーの「第48回日本プロゴルフシニア選手権大会タマホームカップ」。シニアプロとしての日本タイトル獲得を目指し、今年も144名が参加して行われている。

 初日は厳しい残暑の中で、選手は難グリーンに苦戦していた。スコア首位に立ったのは、3アンダーで回った室田淳(54)と尾崎健夫(55)の2人。レギュラーツアーでも活躍中の二人がこのプロシニアの中心となって大会を盛り上げている。1打差の3位タイにはシニアルーキーとして上位をキープしている植田浩史(50)、水巻善典(51)、そして稲垣太成(53)、佐藤剛平(53)、手嶋啓二(51)が続いている。

 ディフェンディングチャンピオンの渡辺司(52)はイーブンパーの19位タイ、2戦目コマツオープンで勝利を飾った丸山智弘(51)は4オーバー64位タイからのスタートとなった。

尾崎健夫のコメント
「いやー、最後ボギーなんだけどしょうがないね(笑)。今日のピン位置は、グリーンの端っこで目が立ってて入りそうで入らないんだよね。でも無難なスタートだとホッとしてるよ。今日みたいな展開になると爆発的なスコアは難しいから、最終日最終組でプレーする為には明日以降、毎日3アンダーを目標に頑張るよ。俺自身シニア選手の中では責任感のある立場だと自覚してるし、今週来週とシニアの良い試合が続くから、最後まで頑張ってプレーしますよ。(コマツオープン初日トップながら痛風のため棄権につき)」

室田淳のコメント
「ナイスプレイですよ!! コメントは特に無いかなぁ…。コースが難しいかって? ゴルフ場はどこでも難しいんです。ゴルフの内容? 良くないねぇ。良くないけど、ノーボギー、3バーディー!」

第2ラウンド

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 初日トップタイの尾崎健夫(55)が、2日目も6バーディー、1ボギーのベストスコア、5アンダー、66で回り、通算8アンダーで単独トップに立った。同じく初日トップタイの室田淳(54)は、3つスコアを伸ばす68で通算6アンダーとしたが、首位には2打差の2位に後退した。さらに4打差の2アンダー、3位タイには、シニアルーキー植田浩史(50)と吉村金八(57)、手嶋啓二(51)の3人がつけた。初日64位タイと出遅れた中嶋常幸(54)は、左ひじ痛に耐えながら3バーディー、1ボギーの69とスコアを戻し、2オーバー、22位タイに浮上してきた。国内シニア今季初出場の青木功(67)は、バーディーなしの6ボギーで77と崩れ、前日の8位タイから5オーバー、47位タイに落ちた。2日間通算6オーバー、56位タイまでの67人が決勝ラウンドに進んだ。島村豆至天(53)が、13番ホール(158ヤード、パー3)で8番アイアンでホールインワン。PGAと伊都ゴルフ倶楽部からともに5万円ずつが贈られた。

   ◇   ◇   ◇

 夏のような日差しに汗だくでホールアウトしてきた尾崎健夫の真剣な眼差しが輝いた。

 「コマツでは申し訳ないことをしたからね。今週は自重して最後まで優勝争いをしてシニアを盛り上げる! シニアの技を堪能してもらうよ」

 2週前のシニアツアー、コマツオープンでは初日65で2位に3打差をつけて単独首位でスタートしながら、右足くるぶしに持病の痛風の発作が出て2日目から棄権するハプニングがあった。車イスで帰京したが、投薬によって痛みは3日間で収まり前週のレギュラーツアー、ANAオープンには出場(64位)した。「コマツではあまりの痛さで頭までおかしくなった」と振り返っていたが、今週はまた元気なジェットがよみがえった。

 距離(6758ヤード)が短いこのコースでは、飛ばし屋の尾崎健はほとんどが第2打がショートアイアンの距離となる。前日の5個に続き6つのバーディー。13番のパー3以外はすべて58度のSWでの“OKバーディー”。6番はエッジからの7メートルをチップインした。「アプローチでゴルフを作っていけたからね。ウェッジは58度、52度とPWの3本入れているけど、58度が働いてくれた。SW(58度)の感じをつかめているので余裕をもってプレーできる。パットも含めてこの調子を続けたい。サンドウェッジの鬼だね、おれは!」とおどけた。

 今週は初日から室田とトップ争いを展開しているが「今週は室田との戦いと思っている。中嶋は3週連続で疲れているから…ないと思う。鉄人と思っていた室田が今年は最終日に近づくとちょっとおかしいんだ…。でもまだ向こうが格上だと思っているから」と、ジェットは打倒・室田をあからさまに宣言した。その室田は前週、レギュラーツアーのANAで今年ベストの6位に入り、レギュラーでの獲得賞金も1000万円の大台を超えて気分よくシニアツアーに戻ってきた。「ショットはよかったり、悪かったり。疲れているけどね…。アンダーパーが出てよかったよ。オレよりうしろのジェットに聞いた方がいいよ」と室田。あと2日、二人の優勝争いが焦点となりそうだ。

第3ラウンド

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 シニアツアー今季第3戦、日本プロシニア・タマホームカップは3日目が行われ、前日2打差の2位だった室田淳(54)が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算10アンダーで単独トップに立った。前日トップの尾崎健夫(55)はパープレーの71に終わり、2打差の2位に落ちた。さらに3打差の5アンダー、3位にはシニア2年目の水巻善典(51)が67を出して浮上。最終日はこの3人が最終組で回り勝負をかける。初日64位タイと出遅れた中嶋常幸(54)は、2日目の69に続きこの日も68とスコアを伸ばし、通算1アンダーとして9位タイに上がってきた。今季国内シニア初出場の青木功(67)は2オーバー73で通算7オーバーとなり41位タイ。

   ◇   ◇   ◇

 一昨年8月のファンケル以来、2年あまり勝ち星のない室田が、久々の王手をかけた。2打差をつけられていた尾崎健と最終組。しかも1番をラフ、ラフと渡り歩いてボギーのスタート。一瞬暗いムードが漂ったが、7、8番でいいパットが連続で入るバーディーでムードが変わった。12番では上8メートルからの難しいパットを決めて3つ目のバーディー。ここで尾崎健をつかまえた。このコースは、大きなワングリーンだが、大小のアンジュレーションが随所にあって選手を悩ませている。スコアを伸ばす選手が少ない原因ともみられているが、この日の室田はその難グリーンを次々と攻略していった。

 「前半はショットが右にぶれてラフからのショットが多くてチャンスが少なかったけど、パットでいいのが入りだした。17番(パー3)は寄せようと思ったのまでが入ってくれた」と、パットの復調が支えだった。06、07年のシニア賞金王。中嶋常幸も尾崎健も室田には何度も苦汁を飲まされて「おれの天敵」(中嶋常幸)「おれより格上」(尾崎健)とまで言わしめた。その室田が、07年秋の日本シニアオープンで青木功にエージシュートの「65」を出されて逆転負けしてからおかしくなった。08年は優勝なし。今年もファンケル(4位)、コマツ(11位)と2試合とも最終日の“強さ”が影を潜めている。

 そんな室田が久々に王者の貫禄を取り戻せるか。「ジェットはスター。自分は普通の選手。でもゴルフは誰と回ろうと自分の気持ちがしっかりしないとダメ。ゴルフの内容もよくなったから、あすも気持ちでは負けないように頑張るだけ」と、自分に言い聞かせるように室田は話した。

 今年もレギュラーツアーと掛け持ちしている数少ないプレーヤーだ。前週のANAオープンでは6位に入り、獲得賞金も1000万円を超えてシード権獲得のあかりが見えてきた。乗った気分でシニアの試合に戻っている。2打のリードでの最終日は「あってないようなもの」と一言だけ。「オレ、どうも自分の気持ちを素直にいえなくてごめんなさい。自己嫌悪に落ちいりやすくて、ゴルファーに向いてない性格なんだよ、オレは。官僚にでもなりたかったよ」と、真面目な顔でいって驚かせる室田。今春も千葉のローカル試合で、ショットが悪く蹴ったクラブがギャラリーに当たってPGAからお目玉をもらったりもした。ゴルフ界でも個性豊かな室田淳が、久々に脚光を浴びる27日最終日を迎える。

最終ラウンド

“鉄人・室田”が難グリーンを征服!

“鉄人・室田”が難グリーンを征服!

 

 シニアツアー今季第3戦、日本プロゴルフシニア選手権タマホームカップは27日、最終ラウンドが行われ、前日首位の室田淳(54)が尾崎健夫(55)を振り切って優勝。07年8月のファンケルクラシック以来、約2年ぶりのシニア5勝目、05年以来2度目の日本プロシニア優勝を遂げた。室田の2打リードでスタートした最終日は、7番で室田、尾崎健ともにバーディーと譲らず、後半11番で尾崎健が2つ目のバーディーで1打差と迫ったが、室田も14番で取り返し、終盤16番から上がり3ホールを連続バーディー。5バーディー、ノーボギーのベストスコア66、通算15アンダー、269で逃げ切った。2位の尾崎健には6打差がついた。ベストスコアタイの66で回った川上典一(54)が通算6アンダーで3位に食い込み、初日64位タイと出遅れた中嶋常幸(54)は連日の60台で通算5アンダーまで戻して4位。青木功(67)は74で通算10オーバーで47位タイだった。室田は尾崎健夫に続く賞金ランキング2位(1372万6000円)に上がった。

◇   ◇   ◇

 “鉄人・室田”が久しぶりに戻ってきた。初日トップ立ち、2日目に尾崎健に2打差で首位を譲ったが、決勝2日間はまた磐石のゴルフをみせてトップを奪い返して譲らなかった。大きくて硬いグリーン、大小のアンジュレーションがあって各選手を手こずらせたパットも、室田はすばらしい集中力を発揮してでミスを犯さなかった。

 「ジェットと2打差で最終日の勝負となったけど、とにかく硬くなってスピードの出たグリーンだからイージーミスをしないように心がけた。慎重になり過ぎて、前半はチャンスがあったのにショートばかりしたけどね。でも、14番で3メートルのフックラインが読めて、いいパットが入って“いける”と思った」

 ここで再び尾崎健と2打差とすると、15番ではジェットが3パットのボギーをたたいてくれてまた差が開いた。そのあとはもう室田のペースに一変した。ショット、パットともビシビシ決まって3連続バーディーの上がりは強烈パンチだった。「一日3個、4日間で12個のバーディーが目標だった」というが、バーディーは結局全部で18個を奪っている。いかに難グリーンを征服したかがわかる。

 06年、07年は連続シニア賞金王。シニアツアーの鬼とまでいわれた室田が、08年は未勝利。「鉄人にもかげりか?」といわれたが、室田はその原因を「試合に出すぎた。スケジュールが悪かった」と初めて自ら口にした。国内ではレギュラー、シニアの掛け持ち。全米シニアや全英シニアオープンにも足を伸ばした。「2週間で世界一周したりした。ムチャだった」と反省した今年は、全米プロシニア(5月)には行ったが、全英シニアオープンや全米シニアオープン(7月)は自重した。国内ではレギュラーツアー12試合。シニアは全3試合に出ている。レギュラーでは生涯獲得賞金額で1年だけ行使できる「特別シード」で今年は戦っている。もし今年賞金シードを落とすと、来季からレギュラーツアーのシード権がないという崖っぷちの戦い。その苦戦の中で、前週のANAオープンで6位に入り今年の獲得賞金を1164万2798円(45位)としてシード権確保に見通しが立った。「確かに久しぶりのベストテン入りで、その流れでシニアに戻れた。ラウンドしていて楽になった」と本音ももらした。

 ハードスケジュールを反省しているといっても、まだ今年も8月末のファンケル(シニア)から10月8日からのキヤノンオープン(レギュラー)まで、8週連続出場を予定している。今年から、長年契約していたテーラーメイドとの契約を解消(ドライバー使用だけ残した)、その他のクラブはフリーとなった。新たにゴルフ用品量販店「ゴルフ5」とウエア、キャディバッグ等の総合契約を結び心機一転もした。

 「レギュラーツアーもシードがとれたらまだしばらくやりたい。たまにはうるさい“おっちゃん”がいてもいいでしょう」と意欲をみせる。次週はシニアの富士フイルムを欠場して、レギュラーのコカ・コーラ東海クラシックに出る。54歳になっても“鉄人・室田”の名は外れそうにない。

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