第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

sponsors

  • 住友商事
  • サミットクラブ

第58回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

過去の大会PAST TOURNAMENT

過去の大会レポートLAST TOURNAMENT

第49回(2010年)

加瀬秀樹、2位に4打差をつけて3人目のシニアルーキー初V

優勝カップを手に喜びいっぱいの加瀬

優勝カップを手に喜びいっぱいの加瀬

 

第49回PGAプロゴルフシニア選手権大会 笠間東洋カップが茨城県の笠間東洋GCにて開催され、加瀬秀樹(50)が通算13アンダーで3日目からの首位を守り、2位に4打差をつけての初優勝となった。今シーズンのシニアルーキーの優勝は、真板潔(50)、高見和宏(50)に続く3人目。

 

2010年の大会成績はコチラ>>

第1ラウンド

2010_1
 第49回日本プロゴルフシニア選手権大会 笠間東洋カップ第1ラウンドは、雷雨の為、サスペンデッド、24日に順延となった。

 出場144人中、17組51人がホールアウト。首位にはシニア5年目の佐藤剛平(54)と2年目の高木祐二(51)が3アンダー69で並んだ。

 2アンダー70に藤池昇龍(57)、永井友之(50)、1アンダー71には渡辺司(53)らが続いた。

 大会は24日、午前7時から残りホールを行った後、第2ラウンドを行う。

高木祐二のコメント
「ショットが悪くなかったから良かった。チャンスも結構あったけど、1ピン位の距離を3回程外していますけれど…。パターは回ってみないとわからないし、自分の中ではたまたま入ってるっていう感じです。9番、10番と長いパーパットが連続で残ったんだけど、それを決めてボギーを打たなかったので良い流れを作れたのかな。今はそんなに悪くないんだけど、腰、膝に不安があるので、4日間はどうなるか。良い流れに乗ってごまかしながらやります!」

佐藤剛平のコメント
「前回(コマツオープン・4位タイ)の好調さが、まだ体に残っていますね。優勝争いの中で、いいゴルフをしないと勝てない。そのためにはショット、パットをはじめ、ツアーの合間に課題がうまれて、しっかり練習が出来ています。今日はとにかく飯合さんに付いていければと、気楽な気持ちでやっていましたよ。ショットも曲がらずに楽にゴルフができました。現在は、笠間東洋から40分くらいのところにある芳賀カントリークラブ(栃木)で支配人をしています。3年目ですよ。こういった試合のときは、社長が代行してくれたりと、クラブ全体でサポートしてくれてとても感謝しています。芳賀のスタッフも土日に応援にきてくれます。そういった後押しが今の力になっています。支配人業と兼務は想像以上に過酷ですが、我慢強くなったこと、そしてしゃべる機会も多いので以前より人前でもしゃべれるようになりました。何事も勉強ですからね!」

第2ラウンド

2010_2
 シニアメジャー初タイトルを目指して、倉本昌弘(55)と尾崎健夫(56)がデッドヒート。PGAプロゴルフシニア選手権大会の第2ラウンドは24日、茨城・笠間東洋ゴルフ倶楽部で行われ、倉本は5アンダー67、通算7アンダーで単独トップに立った。1打差2位には、09年賞金王の尾崎と韓国の林陳漢(53)がつけた。

 大会は第1日目が順延となり、この日は第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行ったが、参加141人中、70人がホールアウトできなかった。25日は残りホールを消化した後、上位60人に絞り、第3ラウンドを行う。

 第1ラウンド終了時のトップは、6アンダー66の中川泰一(57)。2位に尾崎健、高松厚(50)、加藤仁(50)だった。

   ◇   ◇   ◇

 「1日35ホール。ノーボギー、7バーディー。よくやっている」と倉本が快進撃だ。

 前日の残り17ホールと第2ラウンド18ホールの計35ホール。中でも最初の18ホールでフェアウェイを1回も外さず、2ラウンド目も10回フェアウェイをキープした。

 「ショットがいい。パットが入らないのは私のせい」と、心技体の充実を強調する。「このタイトルは1回はものしたい」と力んだ。秋は“クラモトの季節”。輝かしい戦績が証明する。レギュラーツアー34勝。日本プロ2勝に加え、91年アコムインターナショナルでは当時の日本ツアー最小スコアの58をマークした。JUNクラシックなどビックイベントVも秋シーズンだ。

 「レギュラーツアーとの掛け持ちで、コースへの対応がうまく出来ない悩みはあるが、すべて自分の問題。頑張りたい」と55歳。チャンスはもう何回もないと週末の全力投入を誓った。

第3ラウンド

2010_3
 10位タイでスタートしたシニアルーキーの加瀬秀樹(50)が、2イーグルを含む7アンダー、65のベストスコアで回り、通算10アンダーとして2R終了時点でトップの倉本昌弘(55)と並び首位タイに浮上。シニア初優勝に王手をかけた。倉本も69で回り、2007年のビックライザックシニア以来のシニア2勝目に王手。2打差の8アンダー、3位には水巻善典(52)。さらに1打差の7アンダーには尾崎健夫(56)、高橋勝成(60)、室田淳(55)、加藤仁(50)らがつける混戦模様となった。前日サスペンデッドとなり、69人(棄権1人)が、この日午前6時50分から第2Rの残りを行い、3オーバー、147の57位タイまでの64人が予選を通過。午前11時25分から続いて第3Rを行った。

   ◇   ◇   ◇

 立ち上がりからロングパットが次々と決まり、4ホールで3バーディーを奪ってロケットスタートを切っていた加瀬が、7番(571ヤード、パー5)で「残り105ヤード」(加瀬)をPWで攻め、見事に直接カップインのイーグル。これでトップタイとすると、9番では5メートルを沈める4つ目のバーディーで単独首位に躍り出た。

 「何年ぶりかな、こんなにツキのあるゴルフをしたのは…」という加瀬のラッキーは、インに入っても変わることはなく、14番のパー5(551ヤード)でも爆発した。2打でグリーンエッジまで運び、カップまでの15メートルをパターで狙うと、これもズバリと決まり、このラウンド2つ目のイーグル。この時点では2位に3打差をつける単独首位としたが、16番、右のハザードにつかまってダブルボギーの落とし穴。しかし、これにもめげず最終18番のロングもしっかりバーディーをとって、4つのパー5ホールで“6アンダー”の荒稼ぎだった。

 「2イーグルなんて、レギュラー時代でもあったとしても1回くらい。きのうまで入らなかった長いパットがどんどん入るし、ホントについていた。昨日まで入らなかったからそのお返しかな」と、笑いがとまらない。特に何かを変えたのでもなく長尺パターが蘇ったという。

 シニアになってこれで6試合目。ここまで開幕戦のスターツシニアの14位が最高で、シニアのゴルフにいま一つなじんでいなかったが、全英シニアオープンに出場したり、全米プロではTVの解説で現地に飛んだりして加瀬の考えも次第に変わってきた。「ワトソンにしてもランガーにしてもそんなに大きな球をガンガン打っているわけじゃない。だから自分も、このところスイングのイメージを変えている。高い球ばかり求めず、多少距離を我慢しても球を抑えるイメージで打つ練習をしている」という。その結果がショットに安定感を増し、いい方へ出ているようだ。

 加瀬はレギュラー時代4勝しているが、初優勝が日本プロ(1990年)。「シニアになって初優勝がまた日本プロシニアになれば最高だね。その思いはあります」と、最終日への意欲を見せた。同世代の真板潔や高見和宏がシニア初優勝を遂げ、「先に勝たれて、焦りはないけど励みにはなるね。あすはマッシー(倉本昌弘)らと一緒だから、昔のレギュラー時代を思い出しながらやるのもいいかなと思いますよ。ギスギス感がないシニアにもやっと慣れてきた。楽しみですね」

 加瀬の最後の優勝は2004年のサントリーオープン。大混戦を制して6年ぶりに勝利の美酒を飲めるかどうか。

最終ラウンド

“日本プロ”と自分のゴルフ人生とは切っても切れないと話す加瀬秀樹

“日本プロ”と自分のゴルフ人生とは切っても切れないと話す加瀬秀樹

 

 シニアルーキーの加瀬秀樹(50)がノーボギーの3アンダー、69で回り、通算13アンダー、275で前日の首位を守り切りシニア6試合目で初優勝した。今季シニアーツアーは、7戦が終わって真板潔、高見和宏に続いて3人目のシニアルーキーV。これで7戦中、6試合でシニアツアー初優勝者が誕生した。加瀬の優勝は、レギュラーツアー時代、2004年のサントリーオープン以来6年ぶり。4打差の9アンダーには前日首位タイの倉本昌弘(55)と尾崎健夫(56)、水巻善典(52)、フランキー・ミノザ(50=フィリピン)の4人が2位タイ。中嶋常幸(55)は通算3アンダーで15位タイだった。

◇   ◇   ◇

 549ヤードの18番(パー5)。加瀬のセカンドショットは左に曲がり、林を越えて見事にグリーンをとらえた。ピンまで10メートルはあったが、確実に2パットで収めてバーディーフィニッシュ。3打差に7人がひしめいていた最終日の大混戦を、ノーボギーの横綱相撲で逃げ切った。

 いつ勝ってもおかしくないといわれながら、ここまでの5試合、優勝争いにも絡まずもの足りなさを残していた加瀬が、突然の爆発だった。台風がらみの風雨に見舞われ、連日サスペンデッドとなった予選ラウンド。決勝ラウンドは天気が回復したが、その4日間を通じてアンダーパーを貫き、3日目は2イーグルを含むベストスコアの65で初優勝への原動力とした。

 「今週はツキもあった。思いもよらなかった長いパットが入ったりね。最終日は、どんな雰囲気になるかと楽しみでもあったけど、水巻さん、マッシー(倉本昌弘)と一緒にリラックスしてやれた。ゲームとしては真剣だけど、その中で和むところもあっていいゴルフができた。これは新しい発見でもあるし、忘れていたものだったのかもしれない」

 加瀬はシニアの初優勝で大きなものを得たといった。この夏以来、取り組んでいる低く抑えた弾道のショットも試合を追って身についてきた。もともとドローヒッターの加瀬が、全英シニアオープンに出場して見たワトソンやランガーのショットからヒントを得た。「ドローで大きな球ばかりでなく、ストレートかややフェードする球。アッパーよりダウンブローを意識したスイングに変えている」という。この試合でも確実性の増したショットでその“変身”を見せつけた。

 「ロフト60度のサンドウェッジを58度に変えたのもよかった。90ヤードから100ヤードの距離が楽に正確に打てた。今週はサンドウェッジの活躍も大きかったね」と、すべてにうまくいった会心の笑み。1990年の日本プロ(大阪・天野山)でプロ初優勝した加瀬が、20年後の2010年、日本プロシニアでシニア初優勝した。「僕のゴルフ人生が日本プロ優勝で始まった。シニアになってまたプロシニアで勝てた。“日本プロ”と自分のゴルフ人生とは切っても切れないのかな、と運命的なものを感じる」としみじみ話した。

 まだ50歳になったばかり。レギュラーツアーへの未練も捨てきれず、今年も3試合に出場しているが、27日にはコカコーラ東海クラシックへのマンデー予選に挑戦する。「でもシニアツアーのすばらしさが分かってきた。僕が優勝して盛り上がるかどうかは分からないけど、微力ながらこれからも頑張って試合数も増えるように尽力したい」

 シニアに勝ってシニアの魅力を一段と強く感じた加瀬だった。

2010年の大会成績はコチラ>>

スポンサードリンク