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〔News/3R〕通算4アンダーの羽藤「最終ラウンドは自分らしいショットで挑む」
登別カントリー倶楽部(7,069ヤード/パー71)で行われている「PGA資格認定 最終プロテスト」第3ラウンド。難グリーンに思うようなスコアを作れない受験生がいる一方、この日ベストスコア67を出した選手が順位を急浮上するなどムービングデーの一日。首位の村上拓海(フリー、21歳)が通算10アンダーでトップ合格に王手。第3ラウンドの50位タイスコアから10ストローク以内の115名が最終ラウンドに進出した。
「この3日間、ショットがブレてばかりでスコアを伸ばせていません。パットで何とか凌いでいる感じです」。第3ラウンドは4バーディー・1ボギーの68をマーク。ここまで71・70とオーバーパースコアは出していないだけに、60台のスコアに目を細めるだろうと思われたが、羽藤勇司の顔は浮かない。「スコアの数字だけを見たなら、そう悪くはないかも知れませんが、その内容にまったく納得が行かないんです。ショットがもう少し安定してくれたなら、スコアを出せるのに…そう思ってしまいます」。悔しさを滲ませる。
練習日までショットが暴れることはなかった。だが、最終プロテストが始まった途端に思い取りのショットが打てない。右に曲がってしまったり、左に引っ掛かったりと安定しない。ピンを狙うアイアンショットではラインを出せない。ボールがグリーンに乗れば、得意のパットで凌ぐ。そんな繰り返しではストレスが溜まって当然だろう。
それでも3日目ともなれば少しは慣れて来る。受け入れるしかない。インコースからスタートした羽藤は10番パー4ホールでバーディーを奪取。13番パー3ホールでもバーディーが取れた。後半は2、5番ホールでバーディーパットを決めて、スコアを順調に伸ばす。しかし、8番パー3ホールで得意のパットにミスが出ての3パット・ボギーを叩いてしまったのだった。「スコアを大きく崩すほどのショットのブレではありませんが、せめて明日だけでも自分らしいショットでゴルフがしたい。攻めるゴルフをして終わりたいんです。練習場で調整して来ます!」。羽藤は時計とチラリと見て、ドライビングレンジへと小走りで向かった。
キャディーバイトをしながら最終プロテストに向けて練習とコースラウンドを続けて来た。「キャディー業務後の練習なので、満足できるほどの練習時間はありませんが、質を高めて来たので…」。短時間の練習には慣れている。それが羽藤には救いなのかも知れない。
(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)
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