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〔選手権/1R News〕松川佑樹が身体づくりから始めた筋トレ成果で3アンダー2位に浮上
愛知県にある「ゴルフスパーク」でレッスン活動10年目を迎える松川佑樹(44)が、自身も驚く5バーディー・2ボギーの68を叩き出し、首位1打差2位に浮上。「犬か鎖を外したみたいに、勢いはずんで走り回っちゃったのかもしれません」と苦笑い。ティーチングプロ選手権には初出場。初日上位に食い込んできた成績に「何か特別な練習でも?」と問いただしたところ「去年は2次予選落ちだったので、ゴルフ向けのトレーニングをしようと始めた筋トレが功を奏したのかもしれませんね」とヒントをくれた。
第1ラウンド68ストロークの内容は5バーディー2ボギー。その2ボギーは9番、18番のボギーにつきる。「(インスタート)最初の9ホール目(18番)は、早く終わらないかなぁと6メートルに着けたバーディーチャンスを3パット。最終18ホール目(9番)でも早く終わりたいと思って、アプローチミス。それ以外のマネジメントはできていたんですけどね」と笑顔もはじける。どうして早く終わらせたいと焦ったのだろうか。
今回9番、18番のボギーはテクニックミスだけではなく、最近起こるようになった立ち眩み現象の影響かもしれないという。「増強された筋肉がエネルギーを発するときに使う酸素の消費量がすごく多いのかもしれませんね。グリーンでボールマークして立ち上がる際に、視界が真っ白になるんですよ。ぼんやりした中で、ボールに書いている矢印を頼りに、方向だけ合わせてパッティングしている感じなんですよね」と、これまで30年ちかく競技ゴルフをしているなかでも、初めて「立ち眩み」という症状に戸惑いを隠せない。
「酸素ボンベが必要なのかもしれません」と笑顔をみせるが、「ただゴルフのパフォーマンスは格段に上がりました。ショットと飛距離は精度を増してきたのは確かなので、飛び過ぎないようとティーショットは気を遣っています」と松川は手ごたえを感じていることも事実。ゴルフマネジメント上も、アイアンショットは4、5割のスイングで充分。パーオンすれば勝負が楽になると今は実感している。
去年は2次予選を敗退したのだが、背中痛も理由のひとつだった。だからこそゴルフ向けの体づくりを始めようと少しずつ鍛え始めた。もともと体づくりには興味があり、自分の身体がすくすく成長する様子は興味深かった。夢中になっていった筋トレは、二年間で脚力を鍛えるハックスクワットで300キロを持ち上げるまでに至った。「普通の男性は120キロくらいなのかもしれませんね。ゴルフに必要なトレーニングを追求したら、どんどん筋肉もついて、ゴルフに役立っているのかもしれません」と成果も現れてきたと確信する。
「昔から肝は据わっているタイプ。ワクワクすることが好きなので、ゴルフは楽しくやりたい。だから最終ラウンドは楽しめるといいですね」と状況を見据えている。ゴルフには筋力も必要と前置きしたうえで「ゴルフのレベルアップを目指して、上腕二頭筋と三頭筋が用意できました。トレーニングの成果を確かめられる最終ラウンドになりそうです」と鍛えられた身体と精神力で、日本一タイトル奪取に挑戦する。
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