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金秀シニア 沖縄オープンゴルフトーナメント2020
〈金秀シニア・1R〉厳しい雨風の中で河村が4アンダー単独首位

ビッショリに濡れたレインウエアとパンツ。タオルで頭を吹きながら、スコアカード提出所に選手が歩を進める。スコアカードを提出すると、選手たちは皆、壁に貼り出された順位表で自分の順位を確認する。「えっ、アンダーパーで回った選手がいるの?」「4アンダーだなんて神スコアだよ」。そんな声が上がる。
強風と雨の中、アンダーパースコアをマークした選手は112人中、わずか5人。そのトップに立ったのが5バーディー・1ボギーの68をマークした河村雅之だった。
「今日はパットが本当によく入ってくれました。ナイスショットなしでの68ですよ」。河村自身が驚きながら、この日のゴルフを振り返った。「パット数22ですよ。前半アウトが10、後半12だなんて……ね」。
5番ホールでOKバーディー後、6番ホールでボギー。7番ホールではカップまで距離8メートルの寄せを直接放り込んでのバーディー。10番ホールでOKバーディー、14番ホールでは5メートルの「最長バーディーパットが入ってくれました」と河村。16番ホールでの1メートルを沈め、会心ゴルフを仕上げたのだった。
「昨日は雨予報だったので練習ラウンドはせず、練習グリーンでパットをしていました。パットの調子が長いこと悪かったので、ボール位置を少し右足寄りにしてパターのロフトを立ててセットして打つように変えてみたのです」。それが奏功してのパット数激減が好スコアに結びついたと言い切る。「だってね、思い通りのショットを打てるようなコンディションではありませんでしたよね。打って、すぐに『どこ行った』と帯同キャディーの奥さんに聞いてばかり。それがラッキーなことに風のお陰でピンに絡みました」。
昨年大会では最終日の17番ホールを迎え、2位に2打差をつけての首位に立っていた河村は、17番ホールでボギー、18番ホールでボギーを叩き、手嶋に逆転を許した。残り2ホールでの連続ボギーでシニア初優勝を逃した苦い思いがある。同じ轍は踏みたくはない。どうやって逃げ切り、2日間首位での完全優勝を果たすのか。「ホテルに帰って、じっくり考えます!」。河村はそう断言してクラブハウスを後にしたのだった。果たして、パットの好調さを持続できるか。
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