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　尾崎直道（６１）が５アンダー６７で４位につけ、久しぶり笑顔を見せた。「今日はドタバタすることもなく、久々に１８ホール回れたよ」という。

　前半は４番で５メートルを入れて気分がよくなった。８番パー５でグリーン横からの第３打を「うまく打ったな」と５０センチにつけ、９番では第２打をまた５０センチにつける連続バーディー。インに入ってパーが続いたが、最終１８番パー５で見せ場が待っていた。ピンまで１５ヤードの第３打を「強めに、パコンと」入れるチップインイーグルで締めた。

　背中の痛みがあって、このところ「頑張ろうとするとヒイヒイいう。バックスイングが固くなって、一所懸命振るのがつらい」という体調に悩んできた。いまは「体が動かない分、軽く打っている。２０代の体がほしいよ」といいながらも、今の自分に合った振り方を始めている。

　「練習もあまりできていないし、ちゃんと準備しないで試合に出るってそんな不真面目にやっていたら（宮里）藍ちゃんに怒られるよね。引退しなきゃいけないのはおれの方だよ」と冗談も出る。「さあ、明日はどうなるか」と、口元を引き締めていた。