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2022 第9回マルハンカップ 太平洋クラブシニア
〈マルハン太平洋シニア/1R〉持ち前のパッティング力で谷口徹が首位タイ発進

谷口徹(54)が第1ラウンドを5バーディー1ボギーの通算4アンダーとし、首位タイでの発進も、前半はなかなかリズムに乗れなかったようだ。
出だしの1番ホールで同組の和田選手のパッティングを見ていたら、「ショートしたので、今日は遅いのかなと思って、いざ自分が打ったら、4メートルのショートでした」。1番グリーンでの違和感が、谷口のゴルフに迷いを与えた。2番からも少し長い距離のパッティングが多くの残り、タッチが合わなかった。
ただパットの職人谷口は徐々にパッティングのフィーリングを合せていく。8番でラフからの2打目が1ピンの距離をなんなくバーディーとし、続く9番ホールで6メートルのパーパットが残ったが、「自分でも良い感じのフィーリング打てたな」。と思ったパットはカップに消えた。前半最終ホールでフィーリングがアジャストした。
後半のインコース11番パー5ではグリーン手前からの3打目をOKに寄せてバーディーを奪う。14番でも5メートルのフックライン、17番では上りの4メートル、最終18番でもの4メートルをそれぞれ決めて、通算4アンダーでホールアウトした。「後半はショットも良かったので」。前半最後のホールでマッチしたパッティングの感覚と、後半はショットの精度が上がったことで首位タイに浮上した。
ただ、久々の首位発進となったが、スタート前には不安もあった。「専属トレーナーが骨折して、今回は帯同できてないです」。レギュラーとシニアツアーを掛け持つ谷口にとって、身体のケアは大切である。「レギュラーツアーならフィットネスカーもあるけど、シニアはないので」。普段はスタート前にマッサージを受けてから練習を行い、試合にのぞむ谷口にとって、「いきなり練習しても、なかなか身体が動かくて、ちょっとスタート前は不安でした」。1番ホールから試しながらショットを打っていき、感覚を戻していく。こんなことができるのも歴戦の強者谷口ならではの作業なのかもしれない。
「明日もどうやって試合に入るかですね。朝もやっぱりケアしてない分、ちょっと違う感覚なので」。今季シニアツアーに3戦出場し、金秀シニア8位タイ ノジマシニア5位タイ、スターツシニア29位タイの成績だが、明朝の調整方法がうまくいけば、2021年スターツシニア以来のシニアツアー3勝目にも見えてくるだろう。
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