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2019 富士フイルム シニア チャンピオンシップ
【富士フイルム選手権/1R】シニア11戦目、期待に応えたい深堀は5アンダー首位スタート

レギュラー時代の感覚と、シニアになって知った感覚を合わせていく。そんな試行錯誤の中で、5アンダー67で首位に立った深堀圭一郎(51)は、何かをつかみ始めているようだ。
2アンダーで迎えた8番パー5。第2打でグリーン左のラフに入れた。ピンまで12~13ヤード。アプローチショットに選択したのは、ロブショットだった。「昔は得意だったんですけど、一時期不得意になってしまって、けっこう練習とかしていたんです。キャディーから『自信もって打ってください』っていわれて。うまく打てました」。柔らかく、高く上がったボールはピン30センチについてバーディー。この日の流れを不動にした。
ドライバーを替えて臨んだ。「コンマ0.2度ロフトが立っていて、シャフトもちょっとだけ軟らかくした」という。パターもここ3週間ほど中尺のものを使っている。「相当重いパター、使っているんです。普通のパターの倍とは言わないけど。ストロークが自然に動きやすくなるように試しています」。
シニア仕様なのだろうか。「考えていました。レギュラーよりグリーンがちょっと遅めだったり、ソフトだったり。後半になると荒れてくることも多いので、転がってくれるパターがないかなと思って、いろんなことをしています。最近、クラブも自分に合うものとかをずっと調整してきて、今日はそれが全体的にうまくいったかな」。
ドライバーショットはこの日はうまくいった。パッティングも、首位に抜け出した最終18番で4メートルの下りのイーグルパットを外してバーディーに終わったが、試していることがうまくかみ合ってきたという手ごたえがある。
今季シニアデビューして、11試合目で初めて首位に立った。「ずっと期待、裏切り続けていますから」という。今季最高成績は9位、賞金ランク39位と、確かに数字では期待通りとはいいがたい。「今年は大いなる惨敗中ですけど、いろんなことを考えながら、今年はいろんなことにチャレンジして、どういうシニアライフになれるかってことを探しながらです」と、期待に応えるために、なんでも模索中だ。
このコースは学生時代(明大)も大会でプレーし、1996年のデサントクラシックでプロとして初めて優勝争いをした。「18ホール回って長く感じるコースと短く感じるコースがあるんですけど、江戸﨑は早く終わる感じがする。そういう意味では回りやすいんだなと思います」と、相性もよさそうだ。
「明日は(最終組で)グリーンが荒れてくるだろうから、ちょっと苦労するかもしれません。ただ、昨日より今日はグリーンが締まってきた。僕に合うグリーンになるように期待しています」。プレーと道具がかみ合ってきて、コースも合ってきたら…期待を裏切らない試合になる予感を抱かせる。
(オフィシャルライター・赤坂厚)
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