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2021 ファンケルクラシック
〈FANCL CLASSIC/1R〉シニア4年目、トップ伊澤が優勝に向けて本気モード

伊澤利光が、今季初の大会初日首位タイの好発進を遂げた。6バーディー・1ボギー67の5アンダーの好スコアでフィニッシュしたものの、スコアカード提出所から出て来た伊澤の表情は少々険しかった。「スコアは良かったけれど…内容に納得していません」。口をへの字型にしたようだった。ドライバーでのティーショットもグリーンを狙うアイアンショットも安定していた。前半は3バーディーを奪いながらも9番ホールでこの日唯一のボギーを叩く。
しかし、後半の10番パー5ホールでは着実にバーディーを奪取して12番パー4で5つ目のバーディーパットを決めた。好調なショットとパットでスコアを伸ばし、迎えた185ヤードの17番パー3ホール。グリーン左から5ヤード、手前21ヤードのピン位置を確認し、6番アイアンを伊澤は選択した。「ゴルフにミスは付きものですから、ミスするよりも気持ちが負けるのは嫌なんですよ。気持ち良く振ってのミスショットならまだしも、ピンの左に曲げたくない思いからフワッと(ボールを右方向へ逃す)スイングしたのがどうしても納得いかないんです」。スコアという数字だけでなく、プレー中の精神面にも妥協を許さない伊澤イズムのゴルフ。ミスは失敗だけに修正が可能だし、課題にすることだって出来る。だが、ミスを恐れた気持ちは弱気を意味し、後悔を残すだけで、拭い去るのは難しい。心にいつまでもこびり付く。(どうして気持ちよく振り切らなかったのか)と自問自答しながらも伊澤は17番ホールをパーで切り抜けた。
566ヤードの18番パー5ホール。前ホールの悔いを振り払うようにドライバーを一振し、ボールはフェアウエイをキャッチした。グリーン左サイドに池が横たわっている。グリーン左手前のピンまで230ヤードの2打目はロフト21度のユーティリティークラブを振り抜いた。「ツーオン狙いですか? それでどれくらい失敗(池ポチャ)して来たことか(苦笑)。僕は(持ち球フェードの)フェーダーですから、ピン左サイドのショットラインよりも右にターゲットラインを向けて打ちました。うまく行ってグリーン右サイドに乗る。外しても右手前からアプローチで寄せてバーディーパットが打てる。そう考えて打った一打した」。攻略プランどおり伊澤はグリーン右手前からの3打目アプローチをカップに寄せ切ってバーディーフィニッシュを遂げたのだった。
伊澤が初出場した2018年大会の初日では、8バーディーの64で回り単独首位に立っている。大会結果は3打差の3位タイ、翌19年大会はプレーオフに加わるためには1打及ばずの4位タイだった。コースとの相性は決して悪くない。今季第2戦ではプレーオフ負けを喫してシニア通算2勝目を逃している。「ゴルフの好調さは保っています。ショットもアプローチ、パットの練習もたくさん積んでいますしね。準備はして来たつもりなので、期待したいです」。今季初優勝を視野に入れたコメントを伊澤は残した。プレーオフ負けの悔しさを早く晴らしたい思いが強いのか。「負けは負けですから、悔いはありませんよ。それもよりも早く優勝したいんです!」。力強くそう答えたのだった。伊澤の本気モードがビンビン伝わって来た。
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