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2021 ファンケルクラシック

〈FANCL CLASSIC/2R〉ベストスコア66で首位に並んだ阿原「見たことのない優勝の景色が見たい」


 首位に3打差の通算2アンダー・9位タイからスタートした阿原久夫が会心のゴルフを展開した。2番ホールからの3連続バーディーで波に乗り、6バーディー・ボギーフリーのベストスコア66をマークして首位に並んだのだ。

 

◆ 第2ラウンドインタビューは こちら>>

 

 

 今季はシニアルーキーとしてツアーに臨み、ここまで4戦に出場して前試合の北海道ブルックス MORE SURPRISE CUPでの13位タイが自己最高成績。賞金ランキング48位に着けている。レギュラーツアー時代は2004年サトウ食品NST新潟オープンでの3位タイが自己最高成績だ。

 

 

 スタート前に冨永浩から声を掛けられた。「奥田(靖己)に迷惑を掛けるなよ」。その一言で緊張感が高まる。しかし、それがプラスの方向に働いた。奥田と、マンデートーナメントでトップ通過を果たした原川光則と同組でのラウンド。原川は相変わらずゴルフをしていたことで、それに引っ張られる形で阿原もバーディーパットが決まった。奥田は気さくに声を掛けてくれ、そのうえ気持ち良くプレーできるように配慮もしてくれたのだった。「試合を開催して頂いている感謝の気持ちをプレーで恩返しするだけじゃないよ。挨拶はもちろんだけど、態度で表さないと」とシニアツアーならではの流儀も授けてくれた。

 

 

 

 シニアツアーの雰囲気に少しでも馴染みたい思いを持っていた阿原は、奥田の言葉に従おうと努力した。前半でスコアを4つ伸ばし、後半に入ると好スコアで回る阿原をテレビカメラマンやスチールカメラマンらが追い始めた。テレビカメラのレンズが奥田に向いた。すると奥田は満面笑みでピースポーズを取った。それに吊られて阿原もガッツポーズを取ってみせた。「阿原、表情がまだ硬い!もっとニッコリ!」と奥田が促した。一生懸命に笑ってみた。(これが感謝のパフォーマンスか)。阿原はそう感じた。

 

 

 12番ホールで阿原は2メートルのバーディーパットをねじ込むとガッツポーズを取った。レギュラーツアーでは一度もそんなことをしたことはなかった。最終18番パー5ホール。下り9メートルのフックライン。バーディーパット。グリーン脇の速報版で、これを決めたら首位に並ぶことは知っていた。設定したパットラインに沿ってボールは転がり、カップに向かう。入ると確信した阿原は右手拳を握っていた。カップインすると右手拳を何度も力強く宙を叩いた。「最後のガッツポーズは、自然にやっていました。奥田さんと原川さんのお陰で流れ良くプレーできました。帯同キャディーを務めてくれた日本大学ゴルフ部の内田直輝くんの仕事ぶりにも助けられました。彼は今年のPGA最終プロテストに駒を進めたそうですが、ラインの読み、クラブ選択も素晴らしく、テスト合格間違いなしですよ」と感謝しまくった。

 

 

 阿原は2年前からトレーニングを兼ねて低山登山をしている。「今は週1、2回ほどですが、頂からの景色を見るのが楽しくて」。登ってみなければ見られない景色がある。明日はトーナメントトップという頂きを登り切り「まだ見たことのない優勝の景色が見たいです!」と言い切った。

 

 

 

 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)