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2019 ISPSハンダ・ゴールドシニアオープン2019年11月23日(土)~24日(日)鳩山カントリークラブ

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2019 ISPSハンダ・ゴールドシニアオープン

<ISPSハンダ・ゴールドFR>中尾が逆転優勝!最終18番ホールにある池の罠


 68歳以上のシニア選手によるPGAシニア後援競技「ISPSハンダ・ゴールドシニアオープン」の最終ラウンド。首位2打差の2位でスタートした中尾豊健(68)が5バーディー1ボギー1ダブルボギーの70で回り通算3アンダーでホールアウト。一方首位スタートの青木民也(72)は首位タイで最終ホールを迎えたが、セカンドショットを池にいれボギー。中尾が逆転優勝を飾り、優勝賞金600万円を獲得した。

 

 

 中尾は最終組の1組前でプレーしていた。スタート1番パー4でバーディーを掴むと、4番パー4でもバーディーを重ねる。しかし、6番ホールをダブルボギーにしてしまい、前半はイーブンパーで後半につないだ。しかし集中力は途切れなかった。同組の先輩たちが、負けじといいショットをみせてくるのだ。それにこたえるように、中尾は11番パー4でバーディーを獲ると、13番パー5でもバーディー。15番をボギーとしたが、16番のパー4で本日5つめのバーディー。最終18番では3メートルのバーディーパットを外し、パーで終えて、通算3アンダーでホールアウト。この時点では、最終組でプレーしている青木と3アンダーで並んでいた。

 

 

 一方、最終組でプレーしていた青木は、昨夜から優勝を意識しはじめ、見えないプレッシャーを感じていた。9番パー5でバーディーを獲り、前半は4アンダーで首位の座を譲らず。後半10番パー4でボギー、15番パー4で2つ目のボギーを叩いたが、16番パー4ではバーディーで1つスコアを取り戻し、スタート時の3アンダーに。迎えた18番パー5。ティーショットはフェアウェイへ。3オンしようと決め、セカンドは160ヤードの距離を打つつもりだった。逸る気持ちを抑えながら打ったショットは、160ヤードを大きく越えて、グリーン右サイドに広がる池に入ってしまった。7番アイアンを選んだつもりが6番アイアンを持っていた。自分ではわからない興奮と緊張の中で、クラブ選択まで間違ってしまったのだ。

 

 

 青木は振り返る。「クラブを見る余裕もありませんでした。もう後の祭り(笑)。優勝争いをしているときに、体と心がついていかないんですね」。最終ホールはボギーとし、1打差で優勝を逃してしまった。「だけど、楽しかった。本当に楽しかった。有名な選手たちとまだまだ一緒に戦えたことは、人生のいい糧になります」。ISPSアドバイザリー契約をしている青木は、最後まで半田会長に感謝を忘れなかった。

 

 

 最終組最終ホールに起こった悲劇をグリーン際で見ていた中尾は「プレーオフになったら、何があるか分からないですからね・・・。今回は宝くじみたいにハマリましたが、青木さんもいいプレーをしていましたし、先輩方が、まだまだ素晴らしいプレーをしているので、本当に刺激になりました。来年に向けて、練習重ねないと。負けられないですよね」と、ゴールドルーキーとして初優勝を飾ったことを素直に喜んでいた。

 

 

 59歳の時に、中尾は左肩の腱板断裂しシニアツアーのシード権を失った。リハビリも順調かと思われていたのだが、今から4年前に車のタイヤ交換をしようとタイヤを持ち上げたところ、今度は右腕の二頭筋を断裂。それまでスライスだったのがフックになって、アプローチでもダフるようになってしまった。「リハビリも軽いのはちょっとずつで時間はかかりましたが、ゴルフをやる筋肉は無事だったんです。ようやく自分のスタイルがフックでまとまりだして、感じが良くなってきたところでした。だから先輩ばかりの中で、上位にいければいいなとは思っていましたが、まさか優勝できるとは」と感激した様子。

 

 

 「私の師匠は、島田幸作先生でした。厳しい先輩方について、ゴルフも人間的にも学ばせてもらったことを思い出しました。今回は新人の立場で参加したこともあり、またひとつ新しいゴルフの世界が広がりました。先輩方とのつながりがあるからこそこういうプロの試合に出場できるんです」。今回ゴールド入りで活躍をみせた中尾の活躍を、島田先生はそっと天国から見守ってくれていることだろう。