第60回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ

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<FR>立山が逆転で嬉しいシニアツアー初優勝!

 

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 立山光広(53)が、前半6アンダーの猛チャージで首位塚田好宣(52)を逆転、この日66で回って通算19アンダーとし、シニアプロ日本一に輝いた。レギュラー、シニアを通じて初のツアー優勝を公式戦で飾った。塚田は、寺西明(55)とともに2位だった。高橋勝成(71)が70で回り、第1,2ラウンドに続きこの大会3度目のエージシュートを達成した。

 

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 優勝スピーチの締めはなんと「バンザイ」だった。

 

 立山は「スピーチを考えていたら、倉本PGA会長があいさつで全部言ってしまったんで、どうしようかと。お礼だけは言いたかったんですけど」という。スピーチの最後に「もういいですか?」と切り出した時に「誰かがバンザイしたんで、じゃバンザイで、と」と笑った。

 

 万歳したくなるような、会心の最終ラウンドだったのは間違いない。首位塚田に3打差3位でスタートした。1番パー5でいきなりバンカーに入れたが、フェアウェイに出し、2メートルにつけてバーディー発進。2番パー3では9番アイアンで2,5メートルにつけてバーディー。1打差に迫った。3番。右下5メートルにつけた。「今日はパット、ショットの距離感がよかった」と振り返るように、ジャストタッチで入れて3連続バーディー。このホールでボギーにした塚田をあっという間に抜き去って首位に立った。この時の気持ちは?「あーあ、逆転しちゃったって思いました。逃げるより追う方が楽なのに」と、思わぬ早さの逆転に戸惑いもあったようだ。

 

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 「今日は同級生や、北海道からも友達が応援来てくれて。うるさいのばっかりで、でかい声で応援してくれて楽しかった」という。「ナイスバーディー」の声が響く方へ、手を挙げて応える。そのたびに調子に乗っていく感じになった。有観客開催が、後押しした形だ。

 

 7番で1、5メートルを入れてから、3連続バーディーで突き放す。9番で塚田がボギーにしたため、この時点で5打差の大差がついて後半へ。流れはもう立山のものだった。15番で2メートルを入れて20アンダーに到達。21アンダーの大会最少スコア記録更新への期待もあったが、本人は「知りませんでした。でも最後(18番)左の土手に打ち込んでボギーでしたが、それも僕のゴルフなんで」と、19アンダーに終わってもあっさりしたものだった。

 

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 公式戦でツアー初優勝の気持ちは?「びっくりしましたね。これで来年は駐車場を探さなくていい」。大会では歴代覇者にはクラブハウス近くに駐車スペースが用意される。今年はコース入りして駐車スペースを自分で探して入れていたが、来年は名前入りの特等席が用意される。

 

 東京・江戸川区出身で4歳から野球をしていた。「あだ名は甲子園だったんですよ。それぐらいうまかったということじゃないですか」。元々、冗談とも本気とも思える発言が持ち味だ。

 

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 中3から同級生の勧めもあってゴルフを始めた。高校に行くにあたっては、その同級生から「伊澤というすごいやつのいる学校にしよう」と誘われて、日体荏原高に進学。伊澤利光の家に下宿して「伊澤さんの横で寝ていました」という。同級生に西川哲がいる。「いつも『お前にはゴルフが一番向かないスポーツ。野球もサッカーもできるのに、ゴルフだけはそこそこしかできない』って言われるんですよ」と笑う。表彰式では伊澤に「おめでとう」と祝福された。

 

 プロテストに挑戦したが、途中でサラリーマンも経験。28歳の時に8回目のテストで合格した。レギュラーツアーではシード権は取れるが、優勝までは行きつかなかった。2006年のアコムインターナショナルでは同じ茨城県の石岡GC8番でツアー記録の19をたたいた経験がある。初優勝が同じ茨城県というのも何かの因縁か。

 

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「シード資格を落として2、3年してからは、がむしゃらにゴルフをできなかった。でもシニアが近くなって、せっかく戦えるステージがあるんだからと思って一生懸命練習するようになった。レギュラーツアーの時は練習とかしてなかったんですけどね」という。

 

 今季は最終予選会で44位と振るわず、出場試合は限られていた。これで3年シード権を獲得した。「来年のために、このコースでやる第1次予選会(12月9、10日)に来るつもりでいたんですけど、来なくてよくなったねって言われて、ちょっと寂しいんですけど」と笑う。

 

 

 

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 優勝スピーチで「これからスピーチに慣れるように頑張ります」と話した。公式戦覇者としてどう頑張る?「調子に乗らないようにします(笑い)。今回、朝晩練習したんで優勝できたと思う。これからもホールアウトしたら練習します」。

 

 シニアには個性豊かな選手が多いが、その中でも異色のチャンピオンの誕生になった。 

 

 

(オフィシャルライター・赤坂厚)

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