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2022 第10回いわさき白露シニアゴルフトーナメント
〔いわさき白露シニア/2R〕トップを1差で追う兼本貴司と寺西明が守りたい『海外挑戦』と『6年連続優勝』
国内シニアツアー最終戦の「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」の最終日最終組は、トータル10アンダーで単独トップの水巻善典と、1差の2位で続く兼本貴司と寺西明の組み合わせとなった。逆転優勝を狙う兼本と寺西には守りたいものがある。
兼本はこの最終戦を賞金ランキング4位で迎えた。昨年のルーキーイヤーは賞金ランキング62位と惨敗。最終予選会13位の資格で出場する今季は、2戦目の「ノジマチャンピオンカップ箱根 シニアプロゴルフトーナメント」で初優勝を挙げるなど大躍進を遂げた。当然初シードは確定、ツアー2勝目も目の前にある。それ以上に「賞金ランク4位は守りたい」と兼本はいう。
この試合でシニアツアーは全日程が終了。今シーズンの賞金ランキング10位以内の上位2名の資格で、来年のシニアメジャー「全英シニアオープン」、同4位以内の資格で「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」の出場権を得られるのだ。今大会に優勝しても、賞金ランキングトップのプラヤド・マークセン(タイ)と2位の藤田寛之は逆転することはできないが、3位の深堀圭一郎を抜いて、賞金ランキング3位で終えることができる。当然、成績が悪ければ、5位以下に転落する可能性も残す。
「(上位2名の)全英シニアオープンは無理かもしれないですけど、全米プロシニアと全米シニアオープンは行けるんだったら行って体験して、世界のレベルを肌で感じてみたい。行った人はみんなコースが素晴らしいと言っていますし、だからそれも味わいたい」と、兼本の海外への思いは強い。レギュラー時代は2勝を挙げているものの、メジャーには縁がなかった。
16歳でゴルフを始める前は、やり投げの選手だった兼本の武器は飛距離。レギュラー時代よりも効率的に飛ばせるクラブを使うことで、当時からあまり飛距離は落ちていない。初日、2日目と飛ばし屋でレギュラーツアーのシード権も確保している宮本勝昌と同じ組で回り、何度もオーバードライブした。
今大会の舞台、いぶすきゴルフクラブはシニアツアーでは距離が長め。兼本自身も飛距離を生かせるホールが「かなり多いと思います」と感じている。「パー5は全部(2つで)行きますしね。その点では有利だと思うんですけど、シニアは年の功の上手い人ばっかりなので、3打目はビタッとつけてくる。それ以上のゴルフをしないと勝てない。しがみついていきたい」と、圧倒的な飛距離があっても慢心は一切ない。「ここまではパターもいいのが入って調子よく来ている。あしたもこの調子で行ければなーと祈りながら寝ます(笑)」と、自然体で最終日に備える。
一方の寺西は、きょうも最終組でプレーした。はじめは同じ組で回る初日首位の飯島宏明と水巻に離され、耐える展開。ボギーが先行しながら前半は2バーディ・2ボギーのイーブンで折り返すと、後半に4つのバーディを重ねて、首位と1打差の好位置まで順位を押し上げた。
「ハーフは本当に耐えまくり。しんどいゴルフやったね。やっぱり練習のおかげでパターでしのげた。きょうは7メートルと4メートルのパーパットが入っている。後半は噛み合ってきたので、なんとか最低限の9アンダーまで来た。一応明日届く権利はあると思っています」
シニアでプロデビューを果たした寺西の初優勝は17年の今大会。それから昨年まで毎年優勝を重ね、20年には日本シニアオープンを制し賞金王にも輝いた。しかし今年はまだ勝利がない。「ここで初優勝してから5年連続で勝っているので、もう一度ここで勝って6年連続にしたい」。
兼本と寺西はそれぞれの強い思いを持って、シーズン最後の最終日に臨む。
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